イッカク!19世紀までは伝説上の生き物であった3mもの角を持つ北極のユニコーン。

その存在が公に確認されるまで、伝説上の生き物であった動物というのがいます。その家の1匹が“イッカク”です。
イッカク
photo by chris.corwin

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その存在は知っていても改めてこの姿を見ると、まさに珍獣中の珍獣だなぁ・・・と思わず思ってしまうその外見。まさ海に生きるユニコーンです。

このイッカク、いったいなんの生き物がご存知でしょうか?ジュゴンとか、アザラシとか、そんな感じの生き物にみえますし、そうなのかと思っていたのですが、実はイッカク、クジラの仲間なのです。
クジラ
photo by arminho-paper
たしかに体長が5m近くあり、体重も1600kgにもなる巨大生物。・・・とはいえ、この角があるかぎりなかなかクジラには見えません。

このイッカクの角、実は“牙”なのですが、その役割りについては色々と議論がされてきました。
イッカク
photo Glenn Williams
北極の氷にあなを開けるためだとか、超音波のエコーロケーションのためだとか、角で突き刺した魚を食べるためとかいうのもありました。最近の研究では、牙が神経系の集合であることがわかり、気圧や温度の変化を敏感に感じ取ることのできる道具ということがわかってきました。

メスにはこの角がないのですが、一角はオスが複数のメスを従えるハーレムというのを作るため、いつもオスが近くにいるのです。やはり角が大きいオスのほうがメスには人気があるようです。
イッカク
photo by chris.corwin
その昔、イッカクは伝説の生き物でした。イヌイットからその存在を聞くまで、ドラゴンとかそういったものの類だったわけです。たしかに、口頭で伝え聞いたとしても、5mもの体に3mもの角を持ったクジラのような生き物と聞いたら、完全に怪獣が出た!としか思いませんね。

やはり、海には夢があります。

名前:イッカク
英語:Narwhal
体長:オス470cm、メス400cm/体重:オス1600kg、メス900kg
クジラ目ハクジラ亜目イッカク科

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