人間でも、少し顔が長く、少し鼻が長かったりすると、「馬面だ」と言われてしまったりしますが、コウモリ界には、「ウマヅラコウモリ」という、子どもの悪口のような名前をつけられてしまったコウモリがいます。
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とはいえ、何も否定ができない見事なまでのうまづらっぷりを発揮しているのも事実。
このウマヅラコウモリ、アフリカのスーダンやザイール、コンゴ、ガンビアなどに生息するコウモリ。
なぜこんな顔になってしまったのかというと、メスをひきつけるための鳴き声を出すためなんだそう。
つまり、馬面なのはオスだけ。メスは馬面ではないのです。photo by YL.umazura_koomori_09
さて、このウマヅラコウモリ、あるUMA(未確認動物)の正体とも言われているのです。
そのUMAは「ジャージーデビル」。
アメリカのジャージー州で1778年から目撃されている未確認動物です。リーズ家の悪魔、リーズウポイントの悪魔とも呼ばれています。
このジャージーデビル、馬面にコウモリの羽が生え、黒っぽい胴体に赤い目をした生き物。
まさに私のことか!という一致っぷりです。
ただし、このジャージーデビルは100cm~180cmもあるとのこと。180cmも無いとはいえ、この馬面蝙蝠も翼を広げると90cmはあるのです。
1700年代後半という早くから目撃さえ、1820年には元スペインの王様が、1909年には市外電車が襲われ警備員が出動するなど大騒ぎに。もちろん近年にも目撃例があります。
なかなかワクワクする話です。
ジャージーデビルの正体がウマヅラコウモリか否かは誰にもわかりませんが、このコウモリ、日本の上野動物園でも見ることができるので、気になる方はのぞいてみましょう。
名前:ウマヅラコウモリ
英語:Hammer-headed Fruit Bat
体長:20~30cmほど/翼を広げると90cm程/体重:オス420g。メス230g
大翼手亜目オオコウモリ科
ジャージーデビルのドキュメンタリーはこちら。英語ですけど。
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