目も当てられないほどブサイクな感じで走っておられるこちらの動物、たぶん聞いたことはないであろう「サイガ」という生き物です。
photo by digitalmoneyworld
スポンサーリンク
このサイガという生き物、ヤギにもインパラのようにも見えますが、ウシ科サイガ属の生き物。中央アジアのモンゴルやカザフスタンなどに生息しています。
最大の特徴はこの鼻!コブでも作ったかのようなボコっとした鼻をしています。
photo by USFWS Headquarters
もっとよく見てみましょう。鼻が上に乗っかってるみたいですね。
photo by USFWS Headquarters
この鼻、匂いをよくかぎ分けるだめでも、ゾウのように何か食べるときに役に立つわけでもありません。それは、このサイガの生息している場所が寒いところなので、鼻で空気を湿らせ、温めて体内に取り込んでいるのです。
まさに自然の加湿器、自然のヒーター。まさに生き残るための発達です。
しかし、現在絶滅危惧種であるサイガ。一時(1919年くらい)は1000頭あまりにまで減ってしまいました。以前は中央アジアだけでなく、ヨーロッパや
その原因は立派な角。そして毛皮。
photo by USFWS Headquarters
さらに、食用とされたり、角は薬と信じられていたりし、乱獲が続いたのです。
しかし、現在はその数も20万頭以上に復活したサイガ。保護が徹底されたのと、皮肉にも天敵の狼の絶滅がその生態系に影響をしたようです。
名前:サイガ
英語:Saiga tatarica
体長:108~146cm/体重20~50kgくらい
スポンサーリンク