クマムシ!地球最強の生き物、ミクロなクマムシの恐るべき生命力。

この世で一番強い生物はなんでしょうか?ライオンでしょうか?蟻でしょうか?人間でしょうか?残念ながら、どの生き物もかなわない最強生物がいます。それが「クマムシ」です。
クマムシ

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クマムシとは、ミクロの世界に住む8脚の足でのそのそと歩く、緩歩動物。その姿が熊みたいなので、クマムシといわれています。カブトムシとか、カメムシとか単体の生き物の名称ではなく、1000種類ほどいるものの総称をクマムシと呼ぶのです。

クマムシがいかにして最強生命体なのか、その所以を紹介しましょう。

クマムシ1 温度で最強!
クマムシさんのすごいところの1つ目は温度への耐性。人間の細胞は55度あたりませ耐性がありますが、クマムシはなんと151度の高温でも大丈夫。

さらに低いほうでいうと、 絶対零度(0.0075ケルビン)までほぼ耐えられるのです。ケルビンよかよくわからないのが出てきましたが、これ以上冷たくならないという限界で、−273.15 ℃くらいだということです。ただし、これは乾燥状態に限り。151度の高温は平気ですが、熱湯では死んでしまいます。
photo by Bob Goldstein and Victoria Madden, UNC Chapel Hill

2 乾燥で最強!
クマムシさん、通常はその85%が水分で出来ています。しかし、この水分を0.05%まで減らし、乾眠状態に入ることで、水分のない乾燥状態でも生きることができるのです。しかも、寿命はそこまで長くなく、通常1ヶ月~1年ほどで死んでしまうクマムシですが、この乾眠状態になると9年間も生きられるのです。

3 圧力で最強!
宇宙空間は空気がありません。クマムシはそんな真空状態でも生きることができるので、宇宙空間でも10日間ほど生きられることが確認されています。さらに、75,000気圧にまで耐えられるので、深海もへっちゃらです!

4 放射線で最強!
紫外線やエックス線など、人間の致死量は500レントゲンですが、クマムシの場合は57万レントゲンにも耐えることができます。

地球には数百万の生き物がいますが、このように環境が変わっても適応できる生き物はクマムシくらい。

こういった苛酷環境におかれても、乾眠状態、仮死状態、塩眠状態、冬眠状態になり生き延び、そして元の環境になると、そのまま何事もなく動き出すのです。まさに最強の名にふさわしい生物。

NASAで研究を進める日本人の堀川大樹さんなどは、その貴重な特性を何かに生かすことが出来ないかと、日夜研究を進めてくださっています。

いつかこのクマムシさんのおかげで、人類に、地球に、劇的な変化が訪れたりするかも・・・考えるだけで夢があります。

名前:クマムシ
英語:water bears
体長:50マイクロメートル~1.7mm
緩歩動物門

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カテゴリー: 昆虫・微生物  タグ: , , , , .
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