一度は絶滅をした動物と思われていたチャコペッカリー。そもそもその存在自体も確認されないまま、“化石だけで確認されていた生き物”だったのです。
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しかし、1974年に生きている個体がパラグアイで発見されて、現存種であるとわかりました。
見た目はイノシシのような動物なのですが、この動物の面白いのは群れの際の行動。
photo by quinn.anya
移動する際は、1匹を先頭にして、一列で行進します。
そして、ジャガーなどの肉食動物が現れると、1匹がおとりとなって敵をひきつけ、その間に残りのものたちが逃げます。
もちろんそのおとりになった1匹は捕食されてしまうことが多いのですが、それでも、種の存続を優先して自ら犠牲となるのです。生きることが種の繁栄である動物ならではの特性ですね。
photo by tukaintheusa
そんなチャコペッカリー、絶滅したと思われていただけあり、現在も絶滅危惧種。パラグアイやアルゼンチン、ボリビアなど南米の森林地帯に生息をしていますが、農地や牧場などの拡大により開拓が進み、絶滅が心配されています。
名前:チャコペッカリー
英語:Chacoan Peccary
脊索動物門哺乳綱ウシ目ペッカリー科チャコペッカリー属
体長:92-111cm/体重:30-40kg
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