もはや珍獣と呼んでよいのか微妙なところですが、「世界三大珍獣」の1匹なので、敬意を込めて珍獣と呼ばせていただきます。
photo by Sebastian Bergmann
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このジャイアントパンダ、日本でも、東京の上野動物園や兵庫県の神戸市立王子動物園、和歌山県のアドベンチャーワールドなどで見ることができますし、動物の中でもかなり一般的な存在。しかし、現在ジャイアントパンダの数は1,600頭あまり。野生のものは1,000頭しかいないとも言われている貴重な動物なのです。

photo by fortherock
絶滅危惧動物となった原因は、狩猟と生息地の減少。1800年代に中国からパリへ毛皮を持ち帰ったことからその存在が知られるようになり、その貴重な白黒の毛皮を求め乱獲が続きました。その後、1936年11月にアメリカ人が幼獣を地元につれてかえり乱獲防止をアピール。愛護の風潮が強まったと言われています。乱獲は止まったものの密猟は続き、最近まで中国では密猟者は最高で死刑・・という厳しい法を課していました。最近では死刑はなくなり、20年の懲役刑が課せられます。

photo by gill_penney
生息地の減少というのは、中国の発展と共に森林の開発が進み、パンダのえさとなる竹が育つ竹林が少なくなっているから。保護区は形成されていますが、しれでも生息地のほんの一部です。もともと竹は生えるのに時間がかかる上に、栄養があまりないのでパンダは大量に食べなければいけません。

photo by gill_penney
今の中国の開発ブームを見ていると、やっぱりこの先が心配になってしまいますね。パンダは動物園で見れるけれど野性はもういない・・なんて状態にならないよう、がんばって欲しいところです。
名前:ジャイアントパンダ
英語:giant panda
哺乳綱ネコ目(食肉目)クマ科ジャイアントパンダ属
身長:120~190cm/体重:85~120kg
EN=絶滅危惧種
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