タイなどの魚のなかに、巨大な生き物が暮らしていることをご存知でしょうか?
切り身の魚しか買いません!という人はどうぞご覧ください。ただ、「魚を自分で捌く」、「虫が嫌い」に当てはまる人は、見ないほうが今後のためかもしれません。
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かんぜんに操縦席のように魚の口のなかに陣取っているのは「タイノエ」もしくは「ウオノエ」と呼ばれる生き物。
漢字では「鯛の餌」、「魚の餌」と書かれることでわかるように、お魚の口の中にいる生き物です。
ただし、餌と呼ばれていますが、実際に食べているのはこの寄生虫のほう。鯛の舌に住み着き、捕食をしているのです。
捕食をするだけではなく、定住をし、食事をし、さらには所帯を作り子どもも産む。そして宿主となる魚が死んだときは、また別の魚に乗り移る・・・と、まさにゆりかごから墓場までという寄生っぷりです。
このタイノエ、性転換が自由に出来る便利な生き物で、先に口にはいったほうがメス。そしてあとから入ってきたほうがオスとなりペアになります。だから口のなかで仲良く2匹で見つかることも多いんです。
釣りをしてクーラーボックスのなかで発見とか、捌こうとしたら台所で悲鳴とか、当たり前ですが、市場に出回る魚の口の中をチェックするわけもなく、スーパーにいる魚の口のなかにいたり、実はあなたも知らず知らず遭遇しているかもしれません。
もちろん、口から奥には行きませんので、頭を切り落とし、魚はおいしく頂きましょう。
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