どっからどうみてもハイエナ・・・ですが、これ実はハイエナの仲間である変わり者、アリクイのように蟻を食べる生き物なのです。
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このハイエナの仲間は、アフリカに生息する「アードウルフ」という動物。4種類しかないハイエナの仲間の1匹です。

photo by Ltshears
ハイエナですが、「ウルフ=オオカミ」という名前がついていますよね。オオカミはイヌ科なのに対して、ハイエナは猫から進化した生き物。しかし、格好が似ているからウルフと言う呼び名がついてしまったようです。
確かに、ハイエナって、ちょっとオオカミっぽいですよね。猫から進化したのにどうして?という感じですが、ここがすごく進化の面白いところ。
photo by cml.1674
元々森林にいた猫科の動物ですが、そのうちハイエナなどは開けた草原にでていき棲家とした動物。周りに木々のある場所で狩りをするのと、開けた場所で長距離獲物を追うスタイルにそれぞれからだが対応してゆき、草原に出たものは猫なのに犬のような体つきになっていったのです。
photo by SONY DSC
こういった同じような生活をするために似た形に進化する現象を“収斂(しゅうれん)”と言います。
さて、このような収斂をへて草原にでていったアードウルフですが、他のハイエナのようにシマウマやガゼルの狩りを行ったりするわけではありません。
なんとシロアリを食べているのです。
いちよう親戚がみんな肉食動物のなか、昆虫食なアードウルフさん。さぞかし小食なのかと思いきや、なんとあるアードウルフのお腹をあけたところ、4万匹ものシロアリが出てきたそう。
1週間で30万匹ものシロアリを食べるそうです。考えただけで身の毛もよだちます。
でも、このハイエナにしては小柄で、小さく可愛らしい姿を見ると、その行動もまた可愛く思えてしまう・・・かも?
photo by Marie Hale
photo by alcuin
photo by MrGuilt
名前:アードウルフ
英語:Aardwolf
体長:55~80cm/体重:8~14kg
ハイエナ科アードウルフ属
日本ではちょっと見れなさそうですが、海外では動物園でも見ることができるようですよ。
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