18世紀末の、あるハンターの手によって狩られた生き物がアジアからヨーロッパに送られました。そこで大英博物館にナマケモノの仲間にされてしまったかわいそうな熊が、このナマケグマです。
photo by sfg828
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熊と言えば、グリズリーとか、ツキノワグマとか、とにかくデカイ、強い、怖いイメージ。その逆に、小さい、弱い、おとなしい生き物の代表と言ってもよいナマケモノに分類されてしまうとはなんとも面白い話です。
photo by TheGirlsNY
やっとこれが熊と認められたのは1810年になってから。初めて生きた個体がパリに連れてこられ、熊とわかったのです。
このナマケグマ、たしかに400kg近くまでなるグリズリーのような熊に比べると、大きくても145kgと小柄。体長も140g~180cmで、2mまでは達しない小柄な熊。ナマケモノのようにボサボサの毛をもっていたりもします。
photo by sarahstierch
しかし、ナマケモノのように動かないかというとそんなわけはなく、むしろ大変活発な生き物。好物のシロアリを探して歩き回ります。
とはいえこの顔を見ると、ナマケモノとは言わずとも、熊と認識しなかったのもなんだか頷けます。可愛いです。
photo by cliff1066
ちなみにこちらナマケモノご本人さん。たしかに似てますね。。
photo by Praziquantel
名前:ナマケグマ
英語:Sloth bear
体長:140~180cm/体重55kg~145kg
ネコ目(食肉目)クマ科ナマケグマ属
このナマケグマ、他の熊にない特長が。なんと、子どもをおんぶして運ぶのです。この映像、最初と最後に映っているので是非見てください。可愛すぎます。
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