イルカの生息地を聞かれれば十中八九「海」と答えるでしょうが、実は海だけではなく、川にも生息しているのです。
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このイルカ、アマゾンカワイルカ。川に生息するカワイルカの一種。
アマゾンといえば、流れがすごく、常に濁っており、どこから何が出てくるかわからないまさに自然の宝箱のような川。イルカ界の競争に負け川に逃げ込み適応してきたイルカたちです。
海イルカと川イルカの違いは以下の様な点。
1 海イルカにはない細長い嘴(くちばし)
カワイルカを見てもらうと、非常に尖がった口をしているのがわかります。これは、川底にいる獲物を泥ごと拾い、水でジャブジャブ洗って食べるため。川の中に潜む海老なんかを捕まえるのに便利なんです。
2 カワイルカ特有の退化した目
カワイルカは濁った水の中にいるので、基本目を使いません。とくにガンジスカワイルカなんかは盲目。他のカワイルカもほとんど見えていません。
3 発達した聴覚と触角
目を失った代わりにカワイルカが手にしたものは触覚と聴覚。嘴の下に感覚毛が並んでおり、どこに獲物が潜んでいるのかわかる鋭い触覚。そして「エコーロケーション」と呼ばれる超音波で障害物などの位置を知る聴覚。この2つによって真っ暗な川の中でも自由自在に動き回ることが出来るのです。
まだ、わからないことも多いのですが、脳が大きく、首の骨があるなど、かなり太古の形を残しているカワイルカ。1000万年以上前の特長を今に伝える貴重なそんざいなのです。
名前:アマゾンカワイルカ
英語:Amazon river dolphin
体長208~250cm/体重85kgほど
哺乳綱クジラ目アマゾンカワイルカ科アマゾンカワイルカ属
やっぱりイルカだなぁと思おうのは、こうやって人と友好的なところですね。
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