「可愛い!」「癒される!」ことで有名なアルパカさんですが、このアルパカ本来の役割りは“体毛”を刈られること。1回に3kgほど、生涯のうちに4回ほど毛を刈られます。アンデス地方のインディアは昔より、自分たちで着るため、そして輸出をするために、伝統のポンチョ、マントなどの洋服をつくってきました。
スポンサーリンク
アルパカの毛は、アンデスの山々の過酷な気候から身を守るために、非常に細かいのが特徴。なんと1mmの1/100の単位で0.02~0.03mmしかないのだそう。だから肌触りはとんでもなく柔らかく、なめらか!ちくちくする感じも一切ありません。だから高級毛として重宝されているんですね。
そんなアルパカの毛はふわふわになる「ワカイヤ」と、長く縮れた毛の「スリ」にわかれます。アルパカ人気としては、ふわっふわのほうが人気モノになれそうですが、アパレルの世界では「スリ」のほうがシルキーな光沢があり、毛が細くやわらかいので人気なのだそう。繁殖も難しいので貴重でもあります。そしてアルパカの毛のなかでも、超貴重な最高級品質といわれるのが、うまれて初めて刈った毛。これは“ベビー・アルパカ”と呼ばれます。
アルパカ・スリちゃん
photo by lightmatter
アルパカ・ワカイヤちゃん
アルパカの毛の色は、よく日本でイメージされるホワイト系だけでなく、ブラウン系、ベージュ系、グレー系、ブラック系などさまざま。色んな色があるんですね。
ちなみに、白系はこのように染められて出荷されます。黒いやつなどは染めることができないので、繁殖されず、数が減少してしまっているのだそう。
photo by kretyen
最終的には、手袋やストール、帽子や洋服となって市場に出回るのです。
photo by Breibeest
スポンサーリンク